カテゴリ:詩( 266 )
詩 『 はる 』
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       やわらかなかぜのなか
       さんぽにでかけました
       
       きのうは
       つくしと
       さくらのつぼみを
       みつけました
       
       きょうは
       つばめと
       さいたさくらを
       みつけました
       
       くさやき
       とりやむしたちが
       あらたないのちを
       めぶかせていました
       
       めぐりめぐって
       はるが
       やってきたのです
       
       ぼくのまいた
       こころのたねも
       もうすぐ
       はなをさかせるでしょう
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by dreaming_star | 2005-04-03 18:10 |
詩 『 春の巡礼 』
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       菜の花畑に
       ミツバチが
       一匹、飛んでいる
       
       辺り一面に咲く菜の花畑を
       ミツバチが
       一匹、飛び回っている
       
       ミツバチは
       花の中に顔を突っ込み
       出ると深々とお辞儀をする
       洗礼を受ける巡礼者のように
       
       春の風がそよ吹き
       一斉に菜の花はその身を揺らし
       菜の花の声を聞くミツバチは
       新たな菜の花へと
       花粉を付けたそのままの足で飛び立つ

詩集 春の巡礼
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by dreaming_star | 2005-03-26 21:34 |
詩 『 緑蕚梅2 』
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       いつもは口を尖がらがして
       とっつきにくい子だけれど
       ほんとはあの子はやさしい子
       だって、ほらっ!
       緑蕚梅が微笑みかけてる
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by dreaming_star | 2005-02-26 20:37 |
春一番

       被いた帽子を右手で押さえ
       スカートの裾をひるがえし
       頗る元気な笑顔を振りまいて
       あなたは颯爽と駆けていく
       
       青い空を左手でかき分け
       透き通る歌声は天にも届くほどに
       美しいセレナーデを奏でながら
       あなたは優々と昇っていく
       
       ぼくは待っていた
       あなたが来るのを
       
       野に咲く花や草の木が
       あなたの歌声に誘われて
       芽を出し歌い出す
       そのときを
       
       ぼくは待っていた
       あなたが歌い出すのを
       
       からからに乾いた木の根が
       あなたの歌声に導かれ
       注がれた水を口に含み
       息を吹き返し
       春の訪れを告げる
       そのときを
       
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by dreaming_star | 2005-02-23 23:27 |
詩 『 生きるということ 』

       生きるということ
       生かされているということ
       人は生を受けて生れたときの
       本当の理由を忘れてしまったのだろうか
       
       自分本位でわがままな
       ことばかり考えて
       人は自分が生かされている
       地球ことも考えていない
       
       今日
       京都議定書が発効された
       
       地球温暖化防止のため
       自分の生き方を見つけられられたなら
       生きるということ
       生かされている理由を
       自分自身に
       きっと見出すことが出来るだろう
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by dreaming_star | 2005-02-16 23:57 |
詩 『 誰も知らない太陽 』

       瀬戸内に掛かる尾道大橋
       車窓に張り付くようにして
       ぼくの一日は始まる
       
       のそりのそり
       朝寝坊の太陽は
       眠気眼をこすりながら
       おぼろげな輝きを見せ始め
       目覚める頃には
       元気いっぱいに
       ぼくの眺める車窓を
       海面をすべるように
       追いかけてくる
       
       太陽は
       輝きを増しながら橋の上に昇り
       ぼくは
       目の眩む輝きの中に
       ぽつんと逆反する
       黒い斑点を見つける
       
       あっ!
       ぼくはとっさにそう言っていた
       そのことに誰か気付いた人はいないかと
       すぐさま回りを見渡したが
       気付いた人は誰も居そうになかった
       
       車窓に広がる太陽は
       いつもそこにある
       忙しない日常を繰り返す人には
       太陽の異変さえ
       気付かないものなのか
       
       ぼくは目を瞬かせながらも
       一日の始まりを告げにやって来た太陽に
       はっきりと浮かび上がる黒点を見る
       
       誰もぼくの心を知らないように
       誰も知らない太陽がそこにあった
       
       
       太陽で大規模フレア発生 アストロアーツ
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by dreaming_star | 2005-01-19 22:45 |
【 一行詩 】 雨
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吐息のかかる窓ガラスにきみは絶望の雨を滴らせる
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by dreaming_star | 2005-01-03 20:42 |
【 一行詩 】 写真
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語り始める写真を目前にしてぼくは目を反らすことが出来なかった。

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WORLD PRESS PHOTO 04の図録を手にする機会に恵まれた。
目を背けたくなるような戦争の齎す残酷な写真集である。

ぼくは幸いにも
平和な日本に日本人として生まれてきた。
もしぼくが
戦闘真っ最中の地で生まれていたら
物の考え方も世間の見方も
全く違う
別の人間になっていたことだろう。

ぼくの耳には
今も嘆き悲しむ声がこだまする。
詩集
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by dreaming_star | 2005-01-03 00:52 |
詩 『 詩人の種 』

       詩人になりたければ種を撒け
       持って生まれた感性という
       こころの花の種を撒き
       お前の花を咲き誇らせよ
       
       人はみな
       種を持って生まれる
       感性という
       こころの花の種を持ち
       その花を満開に
       咲かせるために生まれる
       
       身体の成長と共に
       幾多もの愛情に育まれ
       こころの花は
       その時を待つ
       
       さぁ、撒け
       詩人になるために
       お前のこころの花の種を
       
       恐れることはない
       観察力、洞察力、想像力、
       今まで培ってきたお前の全てが
       感性を補い、種を発芽させ
       見事な花を咲かせるだろうから

詩集 詩人の種
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by dreaming_star | 2004-12-30 22:57 |
詩 『 北風と西風 』

       曇り空を連れて
       北風がやって来る
       この先は行き止まりだと
       言わんばかりに
       北風は大きく手を広げ
       得意な顔をして
       ぼくの行く先を阻む
       
       しとしとと
       降リ出した冷たい雨
       容赦なく降り続く雨に
       何重にも重ねた衣服は濡れそぼリ
       体温は奪われていくのに
       途方にくれた子供のように
       ぼくはその場に突っ立ったまま
       
       ぼくは知っている
       もうすぐ風向きが変わることを
       山を越えて西風が
       吹いて北風を追い払うのを
       
       ぼくは嗅いでいる
       真正面から吹いてくる北風の中
       鼻奥底の嗅覚が
       微かに薫る西風を嗅ぎ取っている
       
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by dreaming_star | 2004-12-29 23:06 |