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詩 『 目次1-100 』

あたたかな日差し の中 辛の境界線 に向かへば、 水仙のうた が聞こえてくる。
乙女よ 天秤 のごとく心は揺れようとも、 行け、諦めるな!

ルルルな朝 に、 緑蕚梅 頭痛のむし は駆け廻ろうとも、
干し柿 お船のシャワー が降ろうとも、
ギョロッケ 1917 回、 Hello と言えば、
雪解け 春一番 がやって来て、を残さぬよう 折り紙 に乗って飛んで行く。

強すぎる思い 眠り
山登り 距離 いろいろ 給食当番 の出番があり、
さざなみ 月と星 ため息つきたいとき を知っているから、
夕焼け雲 愛情に変わるとき 魚になる

のあるきみの手を握り締め、ぼくは おさんぽ
予言 の通り、 午前5時 きっかりに 春雨 は降り始め、
傍にいたいけれど もしも一つだけ ぼくに遣り残したことがあるのなら、
この道の先 ランドセルと鈴 を鳴らせながら、 しき しき2 を探しに行きたい。

あなたの瞳の奧には 置手紙 も残せないけれど、
雪霧 チューリップ が咲く 夕暮れ時
アイロン汽車 がシュポポポー、 小石 の形の蒸気を上げると、
鳴かなくなった鳥 素直 に歌い始め、
和み 、例え ぶさいく と言われようとも、
さくら缶 を持って ハクモクレン の花を咲かせる 清流 へピクニックに出かける。

休刊日 にも 蝶々 ありがとうしか言えない苦情係 を連れて、
春海 夜の海 を廻り、 コーヒーメーカー は、やっぱりトラブルメーカーだ。
と、ぶつくさ言いながら、 沈丁花の径 を過ぎ、
小高い丘の上 靴下 のまま 上り階段 をゆく。

頂きものの葡萄 素敵家族 は、玄関口で押し問答し、
忘れ物 をした しろいくもとにじばし が、 さくら 透き間 から現れ、
無言 花見客の皆さんへ どうぞ私に構わないで下さい。
と、のように消えていく。

春の北風は晴れ 海鳥 がうわさをすれば、
少年と鳩 別れのとき 干潮 が架かる。

涙を溜めた少女 は、 ショボショボの目 をして、
無心 手に咲く桜 を見つめる。

憎まれっ子 は、 笑う自転車 に乗り、 牡丹 のような笑顔をして、
永遠 たそがれ色の瞳 雨のち晴れ と言わんばかりに、
小さな花嫁 つないだ手 をブンブンと振る。

こんな夜は ノンタンの洗濯 日和、
残桜 ゆったりとした時間 地震 のような声を上げ、
兄さん と叫びながらも、
あたたかな日差しの中、ひらひらと舞い降りる。


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日付の古い順に並んでいます。
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by dreaming_star | 2004-06-15 22:06 | 詩の目次1-100
詩 『 兄さん 』

       兄さんが着てる青色のチョッキ
       兄さんが持ってる機関車のおもちゃ
       兄さんが話すちょっとおませな言葉
       兄さんがよくする髪を掻き揚げるしぐさ
       僕は兄さんが大好きだから
       いつも兄さんの後をついて廻り
       僕には兄さんが一番だから
       いつも兄さんの真似をした
       
       兄さんはだんだん大人になり
       後をついてく僕がうっとうしくなった
       兄さんは僕をだんだん避けるようになった
       兄さんに喜んでもらおうと
       兄さんの好きなものを探した
       兄さんに嫌われないように
       道端で花や四葉のクローバーをプレゼントした
       兄さんはちっともうれしそうじゃなかった
       兄さんはぜんぜん喜んでくれなかった
       僕は悲しくなった
       兄さんが違う人に見えた
       
       兄さんとけんかした
       ちっちゃなことでけんかした
       怒りに任せはぶてた僕は
       兄さんが一番大切にしていたそろばんをぶん投げた
       そろばんの玉が全部飛び散った
       兄さんの大切なそろばんがバラバラになった
       兄さんは泣いた
       僕を怒鳴りもぶん殴ろうともせずに
       そろばんの玉を拾い集めながら泣いていた
       
       僕は兄さんにごめんねと言おうとした
       でも言葉が出てこなかった
       「悪いのは兄さんなんだよ、兄さんが全部悪いんだよ。」
       そう言っても兄さんは僕の方を見ようともせず
       兄さんは泣きながら
       壊れたそろばんを元通りにしようとしていた
       僕も泣いていた
       兄さんに泣いてるのを見られまいと庭へ駆け出した
       
       台所のテーブルの上に
       兄さんのそろばんが置いてあった
       枠の中にきれいに並べられた玉は
       そろばんの形をしていたが
       壊れたままだった
       僕はボンドでそろばんの枠をくっつけ
       へんてこりんな形をしたそろばんを持って
       兄さんの部屋に行った
       
       兄さんは二段ベッドの下で寝ていた
       涙の跡がほっぺたについていた
       僕は兄さんの枕元に
       へんてこりんなそろばんと手紙を置いた
       
       
        兄さんへ
       
          ごめんね、兄さん       
       
          兄さんの大切なそろばんを
          壊しちゃってごめんね
       
          僕は兄さんが大好きだから
          兄さんの気を惹こうとして
          兄さんの大切なそろばんを捕ろうとしたんだ
          でも兄さんは全然振り向いてくれなかった
          だから壊しちゃったんだ
       
          壊れたそろばんは元に戻らないけれど
          僕は兄さんが今でも大好きだから
          仲直りしてください
          僕はどうしようもない弟だけど
          これからも仲良くしてください
       
       
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by dreaming_star | 2004-04-21 23:24 | 詩の目次1-100
詩 『 地震 』

       地が震える
       地が震える
       誰かが地面を鷲掴みにして
       引っ張ったり縮めたり
       ブンブン振ったりして
       
       小さな箱の僕の家は
       トランポリンみたいに
       グワングワン揺れて
       お皿やフライパン
       本や額縁が
       天井と床を
       
       今も震えている
       余震が続いている
       本当はもう静まっているのに
       楽しくないトランポリンが
       またやって来るかも知れないという
       空恐ろしい感覚が
       
       地が震える
       地が震える
       みんな失ってしまった
       あの日の感覚が蘇り
       余震となって
       今も心を震わせている
       
     
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by dreaming_star | 2004-04-20 23:21 | 詩の目次1-100
詩 『 ゆったりとした時間 』

       カーテンのすき間から射し込む一筋の光
       子猫のように丸く縮まった肢体をぐぅーっと伸ばし
       まだ朧気な視野のまま冷たい外気の漂うベランダに
       パジャマ姿にサンダル履きで出る
       
       今朝もやって来た早起きの小鳥たち僕らは微笑みあいさつを交わす
       手にしたひとちぎりのパンを小鳥たちの群れの方へ放ると
       駆け寄る小鳥たちの群れは賑やかにおしゃべりを始める
       おしゃべり好きな小鳥たちとの時間はゆったりと過ぎていく
       
       見上げる空には青が広がり時折流れてくる雲は羽の形をしている
       風の流れに逆らい上昇し形を変えてゆく姿は羽ばたいているよう
       朝日に照らされ温かみを帯びた空気の中をすぅーっと流れる風
       そのまま雲のもとへ飛んで行けそうなそんな北風が背を押す
       
       いつの間にか真上を照らす朝日は真夏のような顔をして
       いつまでもこんな格好でいる僕を見ては眩しそうに笑っている
       
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by dreaming_star | 2004-04-19 21:32 | 詩の目次1-100
詩 『 残桜 』
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あの桜木が
花を散らせてしまっても
悲しむことはない
儚く舞い散る花の姿が
君を惑わせているだけで
あの桜木は君の前から
消えてしまうわけではないのだから

あの桜木が
香りを漂わせなくなっても
嘆くことはない
咲き始めた春の花が
君の鼻先を嗅ぐわせているだで
あの桜木は君の下から
切り倒されるわけではないのだから

日差しのない桜木のように
咲き誇ってもそこに留まる残桜のように
確かな花ならば温め続ければいい
揺らめき散る花ならばいっそのこと
風に吹かれ舞う桜と共に
君の花を散らせてしまえばいい

巡る季節があるように
春は必ずやって来るのだから
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by dreaming_star | 2004-04-18 21:16 | 詩の目次1-100
詩 『 ノンタンの洗濯 』

       ゴシゴシ ゴシゴシ
       ノンタン何かを洗っている
       
       「ノンタンなに洗ってるの?」
       そう聞くと
       ノンタンは泡だらけの手で
       髪を掻き揚げ
       お母さんそっくりの顔で笑ってた
       
       ゴシゴシ ゴシゴシ
       ノンタンは洗濯をしている
       
       「ノンタン何洗濯しているの?」
       そう言うと
       ノンタンは無邪気な声を
       歌うように弾ませて
       お母さんそっくりの声で答えてくれた
       
       ノンタンは今ね 洗濯をしてるの
       お母さんはいつも忙しいから
       心にゆとりが持てないんだって
       だからノンタンが代わりに
       心の洗濯しているの
       
       ノンタン今ね 泡をブクブクさせてるの
       お母さんの心を泡だらけにして
       お日様に照らした後は
       フワフワの綿菓子みたいに
       心が変わる魔法をかけるんだよ
       
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by dreaming_star | 2004-04-18 00:09 | 詩の目次1-100
詩 『 こんな夜は 』

       遥か遠く宇宙の果てに
       浮かぶ三日月と
       無数の星たち
       その輝きを見つけたとき
       
       迫り来る巨大隕石のように
       手を伸ばせば届きそうな
       月光と星たち
       その輝きを見せつけるとき
       
       見上げた夜空
       蒼いキャンバスの上
       点と点を結ぶと
       見えてくる星座盤
       
       月と星
       夜空のシンフォニー
       奏でる蒼い空の中
       隠れた星空を探す旅へ
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by dreaming_star | 2004-04-17 00:43 | 詩の目次1-100
詩 『 小さな花嫁 』

       小さな両手で手鏡を
       大事そうに掲げ持ち
       昨夜、母親にカールして貰った
       髪を持ち上げて
       あの子は揺れる髪を楽しんでいる
       
       まだまだ子供の素振りして
       周りの大人たちの微笑みを誘う
       
       ウエディングドレスのような
       白いレースのドレスを着て
       バレリーナのように
       つま先立ちでくるりくるーり
       ドレスの花を咲かせている
       
       無邪気な顔して笑ってる
       あの子はお誕生会で小さな花嫁になる
       
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by dreaming_star | 2004-04-15 23:32 | 詩の目次1-100
詩 『 雨のち晴れ 』

       雨の降る日は刹那く独り
       降り続ける雨の中
       次第に体温は奪われ 
       つま先の感覚も無くなって
       空しく走る雨を見続けている
       
       涙雨、さようなら
       告げた声が雨の跡を追うように
       黒く覆っていた雨雲を散らして
       呼び寄せた夕日が
       海面に明々と姿を連ねていく
       
       雨のち晴れ
       こころは天秤のように
       寒と暖の間を揺れ動く
       こころの比重が傾く度
       涙と微笑を繰り返す
       
       雨のち晴れ
       こころは小波のように
       寄せては返し揺らめく
       こころの比率を量る度
       雨と涙を微笑みに変える
       
       雨の降る日は刹那く独り
       でも今はツレナイ想いの雨の中
       消え去る前にもう一度
       君と歩いたこの道を
       雨と一緒に走り抜けている
       
       涙雨、さようなら
       告げた声が雨の跡を追い
       小さな心の糧となり
       君の声を消し去る前に
       僕は満ちてくる小波に思いを託す
       
       夕焼けが現れ
       君もすぐ傍で笑ってる
       雨が目が沁みて
       僕は上手く笑えない
       
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by dreaming_star | 2004-04-14 20:36 | 詩の目次1-100
詩 『 たそがれ色の瞳 』

            君は窓辺の椅子に腰掛けて
            窓越しに沈む夕日を見つめていた
            
            ずっと前から その場所で
            流れる時間は 君の前を通り過ぎて
            瞬く瞳の中 君だけの空間がときを刻む
            
            そんな君に僕は近づくことが出来ない
            たそがれ色をした君の瞳には誰も近づけない
       
            君は窓辺に頬杖をついて
            窓越しに沈む夕日を見つめていた
              
            かきあげた髪を たそがれ色に染め
            沈む夕日だけが 君を包み込んで
            静かに揺れる瞳に 君だけの空間にときを刻む
       
            そんな君に僕は近づくことが出来ない
            沈む夕日の色をした君の瞳には誰も近づけない
            
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            僕らと同じ空間に
            君は存在しているように見えはするが
            僕らと同じ場所にはいない
            君は遥か彼方
            
            夕日を映す君は
            静かに水平線に消えていくように
            ゆるやかな川の流れのように
            たそがれ色の潤んだ瞳で見つめている
             
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by dreaming_star | 2004-04-14 00:03 | 詩の目次1-100