2005年 08月 22日 ( 1 )
のらねこ物語200 『 カバン猫 』
鞄猫 カバンねこ ねこ 写真

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天高く澄み渡る空が広がる日
チャトラとララは空を眺めていました。
雲が夏の終わりを告げ
レース状のカーテンで幕引きをしていました。
でも、夏は頑張り屋さんでしたから
雲の隙間からふたりに
あついまなざしで降り注いでいました。

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夏の空に目が眩んだチャトラは
落とした視線にぼんやりと
おばあちゃんの姿を見つけました。
「ララちゃん、あそこでおばあちゃん、なにしてるのかなぁ。」
キョロキョロ辺りを見回すララに
「ほら、あそこ。
あの大きな木の下に、おばあちゃんがいるよ。」
と指をさしてチャトラは言いました。

おばあちゃんを見つけたララは
駆け出していきました。

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おばあちゃんは
カバンに顔を突っ込んで
何かをしているようでした。

「おばあちゃん、なにしてるの。」
ララがそう声をかけても聞こえていないようで
おばあちゃんはカバンの中に顔を突っ込んでいました。

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おばあちゃんは、
カバンの中身を全部取り出し
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身をよじるようにようにして
カバンの中に入ろうとしているようでした。

「おばあちゃん、あははは!」
転げまわって大笑いするララの声に
気付いたおばあちゃんはカバンから顔を出すと

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満面の笑みを浮かべて言いました。
「このカバンは、わたしにはちょっと小さすぎたよ。」

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by dreaming_star | 2005-08-22 22:25 | のらねこ物語