詩 『 赤い帽子に包まれた子猫 』
詩集 赤い帽子に包まれた子猫
       ぼくは子猫
       生まれてあんまり経っていない子猫
       



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       ぼくはまだ身体も小さいし
       逃げ足もそんなに速くない
       だからぼくは
       すぐにきみらに捕まってしまう
       ぼくを捕まえたきみらは
       ぼくを軽々と持ち上げて
       ちっこくてかわいいって言いながら
       ぼくの頭や身体を撫でまわす
       撫でてくれるのは
       うれしいんだけれど
       でも でもね
       もっとやさしくして
       乱暴にするから
       頭をこんこんと
       叩かれているようで
       ちょっと痛いよ
       
       ぼくは
       ちょっとは大きくなったから
       ちょっとくらいは
       高い所から飛び降りれるようになったよ
       そう言えば
       きみらに初めて会ったとき
       ぼくは高い所から飛び降りて
       きみらから逃げようとしていたね
       それをきみらは覚えて
       ぼくをまた
       高い所から飛び降りようとさせる
       こわいよ こわいよ
       あのときは
       きみらから逃げるのに必死だったから
       あんなに高い所から飛び降りても平気だったけれど
       でもいまはこわいよ
       こんなに高い所から飛び降りるなんて
       考えただけで
       こわくて足がすくんじゃうよ
       
       ぼくはね
       子猫だよ
       小さいけれど
       ちゃんと痛みは感じるし
       小さいけれど
       ちゃんといのちはあるんだよ
       だからね
       飽きたらぽいっと捨てちゃう
       きみらのおもちゃなんかにしないでよ
       ねっ
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by dreaming_star | 2004-08-28 20:47 |
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