詩 『 雨と白い雲 』
詩集 雨と白い雲
                   雨はときどき
                   怖い顔をする




                   今日みたいに
                   一日中
                   黒い雲があんぐりと
                   大きな口を開けているときは
                   鬼みたいな
                   とても怖い顔をしていて
                   ぼくらの家の戸や窓を
                   ドンドンと叩いて回っては
                   ぼくらを檻に入れようと
                   連れにやって来る
                   
                   狂ったオルゴールのような
                   雨の声がする
                   ぼくは
                   雨に見つからないよう
                   ふとんにもぐりこむ
                   丸くなり耳をふさいでみるが
                   雨の不気味な声は止まない
                   雨の檻に入れられてしまうと
                   もう二度と外には出られない
                   その恐怖心が
                   ぼくの身体を震わせ
                   家中がガタガタと震い出す
                   
                   いつの間にか
                   雨の声は止んでいた
                   ぼくは駆け出し
                   空を見上げると
                   青空の中に
                   ふーわりと
                   白い雲が浮んでいた
                   白い雲は
                   雨を追い払い
                   得意そうな顔をして
                   にっこりと微笑んでいた
       
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by dreaming_star | 2004-08-23 22:20 |
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