詩 『 コーヒーメーカー 』


       僕はただのコーヒーメーカーなんです
       あなたが買ってきたコーヒー豆を挽き
       あなたがセットしたようにドリップし
       あなた好みに作っているだけなんです
       
       僕はただのコーヒーメーカーなんです
       市販のものほど器用ではありませんが
       あなたがおいしいと言ってくれるのが
       うれしいからあなた好みに作るのです
       
       時に僕は調子が悪いことがありますね
       コーヒー豆を丹念に丹念に挽き過ぎて
       フィルターを通り抜けてしまいました
       僕の不注意であなたの大事なコーヒーを
       ダメにしてしまってすみませんでした
       あの時は少し考え事をしていたのです
       あなたのことを少し考えていたのです
       あなたの好きな香りは何の香りだろう
       やはりコーヒーの香りなのかななどと
       あなたが毎朝コーヒーを飲む姿を思い
       コーヒー豆をクルクル挽いていたのです
       しょっちゅう考えている訳ではありません
       時々考える程度ですのでご安心下さい
       
       僕はただのコーヒーメーカーなんです
       おいしいコーヒーをあなたに飲んで欲しいから
       いろいろ試して今日はあなたの好みに
       ちょっぴり隠し味を加えてみました
       
       あなたのコーヒーが入りましたよ
       さあどうぞ 召し上がれ
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by dreaming_star | 2004-03-20 22:28 | 詩の目次1-100
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