詩 『 撫でる* 』

       手を撫でる
       腹を撫でる
       頭を撫でる
       鼻筋を撫でる
       きみは
       もっともっと
       という顔をして
       うっすらと明けた目で
       喉をぐっと伸ばして
       ぼくを見上げる
       
       背中を撫でる
       きみの背中を撫でる
       ぼくの手は
       上流から下流へ
       流れる河川となり
       また上流へ舞い戻る
       降リ来る雨のように
       上から下へ
       きみの背中を
       流れ続ける
       
       いっそのこと
       きみを
       抱きしめてしまいたい
       そう思い
       きみの肩に
       両手を掛けかけたことは
       一度や二度ではない
       だが
       ぼくは
       知っている
       きみが
       抱き竦められるのを
       好まないことを
       
       きみは
       ぼくの手に
       野性の本能を伝わせながら
       ぼくに預けた体の重みで
       もっともっと
       と催促をする
       
       ぼくは
       きみの背中に答え
       ぞうきんがけをするように
       きみの背中を
       ごしごしごし
       と撫でる
       
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この詩は
~MYSELF~
日々の暮らしの中から綴る言葉たち
手 ~Dear my daughter~
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by dreaming_star | 2004-07-27 21:20 |
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