詩 『 ぶさいく 』
こびとかば

       そりゃ君は
       かわいい部類には入らないかも知れない
       でもね
       それは一般的な見てくれであって
       君は全然 ぶさいく じゃないよ
       
       君はいつも言ってるね
         「私、ぶさいくだから。」
       誰が君をぶさいくって言ったの
       いつ君はぶさいくって言われたの
       そいつに今度会わせてくれよ
       そんなやつはいないと思うけどね
       
       昨日のこびとかばを思い出してごらん
       ずんぐりむっくりのかばなのに
       どこか愛らしかっただろう
       君もつぶらな瞳がかわいいって言ってたじゃないか
       
       本当は分かっているんじゃないのかな
       こびとかばが愛らしいように
       君にも君らしい愛らしさがあることを
       でも君は
       ぶさいくだからって言う理由をつけて
       自分からみんなを遠ざけているんだよ
       
       ねぇ、ぶさいくって言ってみて
         「 ぶさいく・・・ 」
       そう、そのくち
       ぶさいくの ぶ のくちの形
       そのくちの形が君をぶさいくにしてるんだよ
       ぶ って君が言うからぶさいくになるんだよ
       
       いいかい
       今日からぶさいくを禁止用語にするよ
       ルールは至って簡単
       ぶさいくって言う毎に
       君は罰ゲームを受けることになる
       さぁ、ゲームを始めるよ、注意してね
       
       あっ、罰ゲームはね
       「私は世界中の誰よりもきれい。」って
       街の大通りで大声で言って貰います
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by dreaming_star | 2004-03-13 21:19 | 詩の目次1-100
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