詩 『 寝顔2 』

       初めて会ったとき
       きみは
       ぼくを見るなり駆け出して
       木陰からそーっと
       ぼくを見ていた
       まん丸な目をして
       ぼくが少しでも動こうものなら
       すぐさま逃げ出す態勢で
       
       お前は誰だ
       そこで何をしている
       ぼくに近寄ると
       承知しないぞ!
       
       そんな顔をして
       じーっとぼくを見ていた




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       そのきみが
       いま
       ぼくのすぐ傍で
       その小さな身体を横たえ
       すやすやと寝息を立てて
       可愛らしい寝顔を見せている
              
       きみは
       のらねこだろっ!
       まだ会って
       一週間も経たないぼくを
       そう安々と
       信用していいのかい?
       
       ぼくは
       きみの寝顔に向かって言う
       声には出さずに
       こころの中で
       そう ささやく
       
       ぼくのこころは
       喜びに溢れている
       きみの警戒心が解け
       きみが
       小さなその身体を
       無防備に曝け出しても
       ぼくが
       全く危害を与えないと
       分かって貰えたということが
       うれしいのだ
       
       きみはのらねこだろっ
       
       そう声に出すと
       きみはまた警戒し
       ぼくのもとを
       離れて行ってしまうことを恐れて
       ぼくはこころの中だけでささやく
       
       きみの
       柔らかな毛をそっと撫で
       あったかい小さな身体を
       ぎゅっと抱きしめたい
       その気持ちも抑えて
       ぼくは
       きみの寝顔を見つめる
       
       きみの夢の邪魔をするものは
       ぼくが承知しないぞ!
       
       正義の味方気取りで
       すやすやと眠る
       きみを
       ぼくはそっと見守る
       
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by dreaming_star | 2004-07-20 20:41 |
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