詩 『 夕焼けの歌 』
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                   遊び疲れた帰路の上
                   重い足どりが
                   遠回りしようとぼくを誘う
                   今しがた
                   夕日は沈んで行ったのだろう
                   一歩進める毎に
                   次第に辺りは暗くなって行く
                   もう日も暮れたことだし
                   また明日があるじゃないか
                   言い聞かせるように
                   ぼくはそうつぶやき
                   夕日の沈んで行った方向を見上げる
                   姿を隠した夕日が
                   桃色に雲を染めている
                   まるで
                   今日のぼくの顔を映し出したような
                   ふっと笑って
                   はにかんでいるようにも見える
                   そんな顔をして
                   夕焼けが
                   ぼくを見下ろしている
                   
                   ―――あっ、桃色の空―――
                   子どもの声が聞こえる
                   この子にも
                   夕日の照れ笑いする姿が見えるのだなと
                   ぼくは通りに目を向け
                   母親に手を引かれるその子の姿を
                   頬を緩めて見送る
                   夕焼けに目を戻すと
                   先程まで
                   桃色に輝いていた雲が消えている
                   その代わり
                   ぼくの前に現れたのは
                   紅色の空
                   突如目の前に現れた紅色の空は
                   バックコーラスを引き連れて
                   ぼくの鼓動を高鳴らせる
                   玉のような汗が
                   ぼくの額と腕に浮かび上がり
                   拭っても拭っても
                   打ち寄せる波のように
                   高鳴る鼓動と吹き出す汗で
                   ぼくのこころを震わせる
                   
                   紅色の空が歌っている
                   燃えるような熱い声で
                   ぼくのこころを震わせる
                   声を張り上げ歌っている
                   
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by dreaming_star | 2004-07-18 22:25 |
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