詩 『 素直 』

ベンチに座っていると
どこからともなくやって来て
後ろを振り向くと
いつの間にか後ろにいる
「おいで」と言うと
「ダメよ」と言い
側に行くと
そっぽを向く
そんなだから嫌われるんだよ
嫌われたっていいのよ
たまには素直になれよ
いつだって素直よとしたり顔
縺れた毛を優しく梳きほぐすと
気持ちよさそうに目を細め
愛撫でごわごわの毛が艶やかになると
グルグルと喉を鳴らす
「気持ちいいかい」と聞くと
また明後日の方向を向き
少し怒った顔をすると
上目使いで見る
冗談だよと笑うと
大きく瞬きをして
そんな君が好きだよ 
君は愛らしくしっぽを振る

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by dreaming_star | 2004-03-11 22:06 | 詩の目次1-100
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