詩 『 愛する詩人へ 』

       ぼくの愛する詩人よ 
       どこへ行った
       時々やって来ては
       ぼくの知らない世界を
       ぼくに見せ
       ぼくの知らない言葉で
       ぼくを翻弄し
       いつの間にか
       ぼくを虜にしてしまった       
       詩人よ
       あの詩人よ
       どこへ行ったのだ
       
       あなたの詩を
       初めて眼にした時から
       ぼくのこころは
       ぎゅっと
       掴まれたまま
       読み返す毎に
       こころを掻き毟り
       今では
       抉り取られ
       痛みさえも感じている
       
       詩人よ
       ぼくの愛する詩人よ
       もしも
       ぼくの
       この声を
       聞いているならば
       ぼくの願いを
       聞き届けてくれないだろうか
       
       もう一度
       もう一度だけ
       ぼくの目の前に現れ
       こころを掴んで放さない
       その詩で
       ぼくのこころを
       解き放ってはくれないだろうか
       
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by dreaming_star | 2004-07-05 20:21 |
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