詩 『 ひかり 』

            なにも
            謝って貰おうとした訳ではない
            分かって貰えれば
            ぼくは
            それだけで十分なのだ
            なにかしら引っかかることがあれば
            ぼくのこころは
            グルグル グルグル
            渦を巻き始める
            その渦は
            どんどん どんどん
            大きくなり
            終いには
            ぼくを飲み込んでしまうほどに
            大きな渦潮になる
            大きな渦潮に
            飲み込まれたぼくは
            グルグル グルグル
            回転しながら
            もがくことも忘れ
            海底の奥底に沈んでいく

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            ひかり
            一光のひかりが
            ぼくを照らす
            浮力に抵抗する
            鉛のような言葉を捨て
            ひかりの言葉が
            ぼくを連れ戻しにやって来る
            重く閉ざし
            海底の暗闇に
            慣れきっていた瞼には
            そのひかりは眩しすぎる
            ぼくは
            目を瞬かせながらも
            必死にもがき始める
            そして
            ようやく
            ぼくは海面に顔を出す
            ひかり
            一光のひかりを
            ぼくは見つめる
            あぁ、これが
            ぼくを救ってくれたひかりなんだ
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by dreaming_star | 2004-06-18 22:09 |
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