詩 『 花 』
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       花は人を喜ばせるために咲くのではない
       自らの命の喜びが花を咲かせるのだ
       
       高山にひっそりと咲く花を見よ
       誰の目にも触れずとも
       気高く咲き誇っているではないか
       その清らかさに感嘆するばかりで
       ぼくは側に近づくことも触れることも
       出来ないでいるというのに
       愚かな者たちは根をうがしその花を持ち帰る
       
       あぁ、なんという愚行を
       その花を持ち帰り花壇に植え
       同じ花を咲かせるとでも思っているのか
       あぁ、なんと無残な
       花は自らの喜びとなれる場所にしか
       咲くことは出来ないというのに
       
       愚かな者たちよ
       花がそんなに欲しければ
       己の花を咲かせよ
       高山の花のような気高い心を持ち
       愚かな者たちよ
       花を愛でる気持ちがあるならば
       己のこころに 花を咲かせよ
       咲く花の命を奪うことなどせずに
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by dreaming_star | 2004-06-17 21:20 |
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