詩 『 予言 』


       もしも私に予知能力があるなら
       この悪夢を予知出来たかも知れない
       
       もしも私に予知能力が授けられていたなら
       真っ先にあの地に溢れる叫び声を聞いたかもしれない
       
       もしも私が予言者となれたら
       惨事を真っ先に知らせたことだろう
       
       もしも私が予言者であったなら
       未然に防ぐ手段を見つけ出せたことだろう
       
       なぜ、私には予言は与えられなかったのか
       なぜ、私は予言することは出来ないのか
       
       ジュリアス・シーザーがブルータスに討たれたように
       名もなき予言者の言葉は聞き届けられないと言うのか
       
       予言も予知も何も出来ない私には
       平和を祈ることだけしか出来ない
       
       これ以上尊い命を奪わぬことを
       祈ることだけしか出来ない
       
       あぁ、何と悲しいことだろう
       あぁ、何と嘆かわしいことだろう
       
       今日も祭りの囃子を聴く
       この囃子の声も神には届かないのだろうか・・・
       
     
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by dreaming_star | 2004-02-29 21:02 | 詩の目次1-100
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