詩 『 花菖蒲 』
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       入梅の声を聞き
       勇み足で駆け寄るも
       ひと滴の雨もないこの地には
       居場所は見つからない
       
       旅の先々仰ぎ見る空に
       僅かな雨雲を見つけ出しては
       その地に腰を降ろし
       降る雨を待ち望む
       
       ぽつり ぽつり
       仰ぐ鼻先に雨を受け止め
       すっと伸ばした背筋で
       誰よりも早く雨を歓迎する
       
       このときとばかりに一斉に
       覆う手を開き
       満面の笑みを浮かべ
       嬉し涙を流す花菖蒲
       
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by dreaming_star | 2004-06-07 19:35 |
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