詩 『 雲の綱引き 』

            ソーレッ ソーレッ
            
            どこかから聞こえるかけ声
            辺りを見回しても
            誰も
            かけ声などかけていない
            誰も
            それらしい素振りを
            見せるものなどいない
            
            ふと
            空を見上げると
            西に傾き始めた夕日が
            雲間から顔を覗かせている
     
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            ソーレッ ソーレッ
            
            雲の少女が
            綱引きをしている
            高揚した顔をし
            熱い息を吐きながら
            風を相手に
            綱引きをしている
            
            風に吹き飛ばされぬよう
            全身に力を込めて
            綱引きをする雲の少女に
            夕日が声援を送る
            こだまのように
            次第に声を細めながら
            声援を送リ続ける
            
            ソーレッ ソーレッ
            
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by dreaming_star | 2004-06-01 21:18 |
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