詩 『 羊飼いだった頃 』

       むかし、むかし
       ぼくが羊飼いだった頃
       青い空がどこまでも続く
       よく晴れの日には
       羊たちを連れてよく遠い出したものだ
       
       羊たちはとても欲張りな動物で
       おいしそうな草を見つけると
       すぐに好き勝手な方へ駆けていく
       羊たちは
       愛犬ラッキーのいうことをよく聞いた
       ラッキーが羊たちの周りを一周し
       ひと声 ウォン と吠えると
       羊たちはすぐさま元いた場所に戻り
       むくむくの毛で被われた身体を寄せ合い
       牧草地の方へのそのそと歩いていった
       
       羊飼いのぼくは
       遅れがちな羊に
       遅れるんじゃないぞ、と
       小枝で作った杖の先で
       時折 突っつくだけで良かった
       その分 ぼくは
       風と共に好きな歌を
       大声で歌っていられた
       
       むかし、むかし
       ぼくが羊飼いだった頃
       青い空がどこまでも続く
       よく晴れの日には
       羊たちを連れてよく遠い出したものだ
       今日と同じ青い空に
       ひつじ雲が流れる
       あの頃
       ぼくが好きだった歌が聞こえる
       耳元で囁くのは
       きっと
       あの日と同じ風なのだろう
       
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by dreaming_star | 2004-05-26 21:36 |
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