詩 『 子どもの感性 』

       いいお天気の日に
       ぼけらーっと空を眺めていると
       子どもたちが傍にやって来て言う
       
          「ねぇ、あの雲何に見える?」と
       
       ぼくは子どもたちのゆびを辿り
       空にふーんわりと浮ぶ雲を見上げる
       
          「ハンバーグをジュージュー焼いてるフライパンに見えるでしょ。」
          「違うよ、川をスイスイッと泳いでる頭でっかちなおたまじゃくしだよ。」
       
       子どもたちはそれぞれに
       自分たちの想いをぼくに伝える
       それまで何の変哲もない
       ただの雲にしか見えなかった雲が
       ハンバーグをジュージュー焼いてるフライパンや
       頭でっかちなおたまじゃくしのように見えてくる
       
       雲は形を変え
       次第に消えていく
       
          「あっ、ほら、今度は動物たちが行進してる。」
          「ほんとだ、あれはゾウだ。」
          「あれは、ライオンよ。」
          「キリン、カンガルーまでいるよ。」
       
       また新たな雲を見つけ
       子どもたちはひとつひとつ
       ゆびを指しながら
       ぼくに教えてくれる
       空を流れる雲が
       行進する動物たちに変わる
       子どもたちの透き通る瞳の感性が
       ぼくの目にも動物たちを見せてくれた
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by dreaming_star | 2004-05-24 21:23 |
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