詩 『 ちょっぴり可笑しな夢 』

       ちょっぴり可笑しな夢
       ちょっぴり可笑しな夢を
       今日ぼくは見た
       はっきりとは覚えていないんだけれど
       ちょっぴり可笑しくて
       夢を見ながらぼくは
       笑ってたなってことだけは
       はっきりと覚えてる
       
       夢の中のきみは少女で
       ぼくはきみのお父さんなんだろうなぁ
       足なんか組んじゃったりして
       きみを眩しそうに見ていたからね
       夢の中のきみは
       重そうなカメラを
       両手でしっかりと支え
       きみの見たものをすべて
       写真に納めようとするように
       夢中になって
       シャッターを切ってる
       ぼくは偉そうに
       「構える時は脇を絞って」とか
       「先ずピントを合わせて、シャッターを切るんだよ」とか
       きみにアドバイスしてるんだ
       いつもはぼくが
       きみのアドバイスを受けてるのに
       夢の中ではぼくが
       きみにアドバイスなんかしてる
       それも偉そうに
       足組みなんかしちゃったりしてね
       
       可笑しいよね
       笑っちゃうよね
       でもね
       夢の中の少女のきみと
       本当のきみ
       同じものがあったんだ
       それは
       夢の中の少女のきみが
       ぼくにカメラを向けたときの目
       カメラを構えたときの
       きみの
       あの真剣な目
       そっくりだったんだよ
       
       ちょっぴり可笑しな夢
       ちょっぴり可笑しな夢を
       今日ぼくは見た
       はっきりとは覚えていないんだけれど
       ちょっぴり可笑しくて
       夢を見ながらぼくは
       カメラを構えたきみに
       いつものように
       笑いかけてたなってことだけは
       はっきりと覚えてる
       
[PR]
by dreaming_star | 2004-05-19 21:14 |
<< 詩 『 雨音 』 のらねこ物語20 『 まだかなー 』 >>