詩 『 雨上がり 』

       上空に留まるうす雲
       中空にはゆったりと流れるおぼろ雲
       下空を駆け行くうね雲
       見え隠れする空は
       下降するごとに
       そのいろを薄め
       きり雲から顔を出す山並みは
       長い眠りから覚めた
       少年の目の色をし
       ツバメたちは
       交互左右に乱舞し
       その姿を水溜りに映しては
       またうね雲の下に消えてゆく
       
       灰色の壁で覆われた
       昨日までの空は崩れ落ち
       覆っていた黒雲は
       日の光に追われるように去っていく
       昨日までの空には
       見えなかったそらが
       いま僕の
       目の前に広がっている
       雨上がりの空
       こんな空のいろを見たのは
       いつだったのだろうと
       雲の合間から射す光に
       目を細める
       
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by dreaming_star | 2004-05-17 23:30 |
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