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詩 『 眠り 』
詩 『 眠り 』_a0001563_20524.jpg       
       ララ
       君が眠りにつく頃
       僕がすぐ傍にいるのを君は知らないだろう
       
       君が目を閉じ眠り始めると
       天から降りた僕は
       君の家の扉を開けるのさ
       
       ララ
       君が眠っている間
       僕がすぐ傍にいるのを君は知らないだろう
       
       君の長い睫毛にそっと触れ
       ダークグレイの瞳を思い浮かべながら
       君の傍にいるのさ
       
       ララ
       君が夢をみている間
       僕がすぐ傍にいるのを君は知らないだろう
       
       草原で髪を靡かせ
       楽しそうに走る夢をみている
       君の髪を撫でながら僕は君の傍にいるのさ
       
       ララ
       君が夢を見終わる頃
       僕が君の傍から離れていくのを君は知らないだろう
       
       君の傍にずっといたいけれど
       あの日、君と別れてから
       もう君とは逢うことが出来なくなったのさ
       
       ララ
       君が瞳を開けた時
       僕が君の瞳にキスをしたことも君は知らないだろう
       
       君の瞳に僕の姿を映したいけれど
       あの日、君に別れを告げた時から
       もう逢うことは許されないのさ
       
       ララ
       君が眠る間だけ
       僕は永遠の眠りから覚め
       君の傍にいられるのさ
       
       ララ
       君の永遠の眠りは望まないけれど
       君が眠る間だけ
       僕はあの頃の姿のまま
       君の傍にいられるのさ
       
       
by dreaming_star | 2004-02-18 20:06 | 詩の目次1-100
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