のらねこ物語202 『 居眠りな門番さん 』
居眠りな門番さん ねこ 写真

あるところに
立派なお屋敷がありました。

お屋敷の周りには
松林や大きな楠、
桜、紅葉、楓の並木道が
森のように
広がる庭があり、
その庭を抜けると
立派なお屋敷や
広い庭には
不釣合いなほど
ちいさな
ちいさな
門があり、
門の前には
小さく蹲る門番がいました。

ここは
猫屋敷だったのです。




或る日
猫屋敷のご主人さまが
庭をお散歩していると
歌声が聞こえてきました。

「門番さん、門番さん
 今日も居眠りしているよ。
 
 昨日は
 秋刀魚が空飛ぶ夢だったから
 今日はいっしょに
 夢の中
 飛んでるのかな」

大きな声で歌う
子どもたちの楽しそうな歌声に
誘われるように
ご主人さまが近づいていくと

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門番が門の前で
ぐーすか、ぴーすか
大いびきをかいて
居眠りをしている
門番を見つけました。

「コラッ!門番!
 居眠りなんかしたらダメじゃないか!
 今度、サボってるところ見つけたら
 お前は首だぞ!」

そう言うと
ご主人さまは
ニッタリ笑って
行ってしまいました。


子どもたちの歌声が
今日も聞こえます。

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「門番さん、門番さん
 今日も居眠りしているよ。
 
 でももう
 猫の子一匹
 この門を通れないね」

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by dreaming_star | 2005-09-12 22:24 | のらねこ物語
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