詩 『 休憩所 』
       
       山の麓と頂の
       ちょうど中間にある休憩所
       ここには
       案内板とニ脚のベンチとおじいさん
       ただそれだけで
       他に休憩所らしいものは
       なにもない
       小ぢんまりした休憩所がある
       この休憩所に人は集う
       ここには
       案内板とニ脚のベンチとおじいさん
       ただそれだけなのに
       この休憩所は
       それだけで十分なのだ
       案内板は
       現在地がちょうど中間点だと教え
       ニ脚のベンチは
       登山客の疲れた身体を癒し
       おじいさんは
       下山客から頂上の話を聞き
       登山客にその話をする
       それで十分
       それだけで十分
       案内所や土産物屋やお食事処
       そんなものはいらない
       お金なんか
       誰も
       ここへは持って来やしないから
       そんな所へ行くために
       遥々ここまでやって来た訳ではないのだから
       山の麓と頂の
       ちょうど中間にある休憩所
       案内板とニ脚のベンチとおじいさん
       それだけだから
       人の集う
       小ぢんまりした休憩所がある
       
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by dreaming_star | 2004-04-30 23:34 |
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