- 太陽から噴出される太陽風に含まれる荷電粒子が多くなり、太陽風と地球を覆う大気に含まれる微粒子との衝突時に発せられる光でできている。
- オーロラは、太陽風(太陽からのガスとエネルギーを帯びた粒子の希薄な流れであり, その大半は陽子と電子(プラズマとなっている )太陽から吹きつける電粒子が地球の磁気圏につかまってエネルギーを蓄積し、そこから電子地球の北極や南極の極地へ向かって突入し、空気にぶつかって発光するときに見られる現象である。
- 「オーロラ」というのは、もともとローマ神話に登場する女神の名。地上に夜明けをもたらす神である。
- 一般的には、北極光は“Northern Lights”、南極光は“Southern Lights”と呼ばれており、専門用語では、北極光=Aurora borealis、南極光=Aurora australisという。
- オーロラは、北極や南極に近づけば近づくほど出現しやすいわけではない。オーロラ帯(アラスカ中部、カナダ北部、スカンジナビア北部、グリーンランド南端沖、シベリヤの北極海海岸を結ぶ線)といわれる地方に現れやすい。
- オーロラは、オーロラ銀座と呼ばれる地磁気緯度65度~70度の地域がもっとも多く見られるという。(地磁気緯度は地球の自転軸に対して約11.5度傾いている。)
- オーロラの主な観望地としては、アラスカ北部(フェアバンクス)・カナダ北部(イエローナイフ)・スカンジナビア半島の北部が知られている。
- オーロラは地上100km~500kmの高さで光っている。(100km=ジャンボ ジェット機の飛ぶ高さの約10倍の高さ)
- スペース シャトルはオーロラの中を飛ぶことがある。
- オーロラは地球以外の惑星でも見られ、ボイジャー1号は木星のオーロラを撮影することに成功した。木星の直径は地球の11倍の71500キロあるので、地球のオーロラよりはるかに長く、下部には雷光があるという。
- オーロラの光は、赤から紫まで連続の太陽の光と異なり、多くの線と帯から成っている。
- オーロラの光は放電高速電子が超高層大気中の原子や分子と衝突するとき起きる。最も普通に見られる緑白色の光は酸素原子が、美しいピンク色の光は窒素分子が発光する。
- 地磁気が異常に活発なとき、血のように赤いオーロラが見えることがある。
- オーロラの形には、アーク(発生の初期によく見られる円弧型オーロラ)、バンド(円弧型が曲がったりよじれたりしたオーロラ)、レイ(地磁気に沿った縞模様が見えるオーロラ)、パッチ(幾つかの固まりに分裂したオーロラ)、ベール(一様に広がったオーロラ)がある。
- オーロラは、時々高層大気の電気的性質を変え、無線通信を邪魔することがある。
- 活発なオーロラに流れる数千万アンペアもの電流は、地上の送電線に影響をもたらし、停電を誘発することがある。
- 胃の検査で使うバリウムなどを利用して、人口オーロラを作ることが出来る。
- 1971年、人工衛星アイシス2号は、初めてオーロラを宇宙空間から撮影することに成した。
- シャトルに搭乗した毛利徹さんは、「宇宙で一番素晴らしかったものは、オーロラだ」と語っている。
- 1994年のリレハンメル冬季五輪で、日本の岡部選手のジャンプの際、オーロラの影響で衛星中継が約1時間にわたって中断した。
- 北海道北端では、一年間で0.1夜、すなわち10年に1度オーロラが観測されることがあるという。
- 中世のヨーロッパでは、暗赤色のオーロラが夜空に現われると、凶兆と考えられ人々の間に恐怖を引き起こした。
- 300年前、オーロラ帯はヨーロッパに傾いていた。スコットランド、ドイツ、フランスなどでもオーロラは頻繁に見られた。
- “Northern Lights”(北極光)を「オーロラ」と初めて呼んだのは、ガリレオ・ガリレイだったといわれている。
- 古代中国では、オーロラは「天に舞い狂う龍」として恐れられていた。
- 中部カナダのパッチワ族にとって、オーロラはシカがたくさんいることを教えてくれる良い知らせだという。
- バイキングの間では、オーロラは「Nordlys(ノールリュス)」すなわち「北の光」と呼ばれ、遠い海を旅する道標とされてきた。
- ウィスコンシンのフォックス族には、復讐に燃える敵の幽霊たちが集まっているものがオーロラだと伝えられている。
- ミネソタのメノミニ族に伝わる話では、オーロラは親切な大男が、もりを使って魚を捕るために燃やす火だという。
- フィンランドの伝説では、オーロラは、キツネのしっぽから発せられるキツネ火で、その火は冷たいものだという。
- エスキモーの伝説では、オーロラのある空には天国があり、雪も嵐もまったくない楽園だと信じられている。
- シベリアのチュパシジ人にとって、オーロラは出産を助ける神といわれる。オーロラが明るいときは、男の子が生まれるという。
- アラスカの一部の地方では、オーロラの光を防ぐために、護身用のナイフを持ち歩く人々がいるという。
- アラスカ北西部のインディアンの間では、オーロラは金属の鍋をたたくことによって引き寄せられるといわれている。
- ラップランドでは、オーロラが現れたとき口笛を吹くと、目が裂けるという言い伝えが今も残っている。
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by dreaming_star
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