詩 『 憎まれっ子 』
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       君はいつもそう
       やさしい言葉をかけると
        「うっとうしいなぁ。」
       そう憎まれ口を利いて
       すぐにどこかへ行ってしまう
       
       君はいつもそう
       一緒に遊ぼうと誘っても
        「今、そんな気分じゃないから。」
       そう言いお気に入りのおもちゃを持って
       さっさとどこかへ行ってしまう
       
       僕 この前見ちゃったんだよ
       君が公園の隅っこでノラの子猫と遊んでいる所を
       僕 この前聞いちゃったんだよ
       君がノラの子猫にやさしく話しかけている所を
       
       いつもは笑顔ひとつ見せないくせに
       ノラの子猫に顔をペロペロ舐められている君は
       無邪気な子供の顔してさ
        「やめろよ。」なんて言いながらも
       嬉しそうに大きな声で笑っていたね
       
       君はノラの子猫をぎゅっと抱きしめて、寂しそうに言っていたね
        「お前も独りぼっちなんだろ、俺が友だちになってやるよ。
         俺には一人友だちがいるんだけど、
         俺はみんなの嫌われ者だから、
         俺と一緒の所をみんなに見られるとさ、
         そいつまで嫌われちゃうだろう。
         だから、そいつとは一緒に遊べないんだ。」
       
       本当は誰よりも甘えん坊のくせに 憎まれ口を利いている君
       本当はみんなと一緒にいたいくせに 無理して背伸びしている君
       本当は寂しがり屋のくせに つんとして大人ぶった顔をしている君
       本当は僕らと変わんない子供のくせに 子供のくせに 君は
       
        「よし、決めた。今日から君と僕は親友だ。
         君がなんと言おうと僕は君と一緒いるぞ。これからずっとだ。」
       学校の帰り道、君を引きずるようにして公園にやって来ると
        「やめろよ、俺と一緒にいるとお前まで。」
       君がその先を言うのを遮るように僕は言った
        「そんなこと関係ないよ、そんなことするやつは僕がぶん殴ってやる。」
       
       僕はすぐにボコボコにされちゃうくらいけんかはからきしダメだけど
       君の寂しそうな顔を見るのに比べたら そんなの平気さ
       君に哀しい思いをさせるやつ そんなやつは僕に任せろ!
       ぶん殴って 蹴飛ばして 針千本飲ませてやるっ!
       
       
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by dreaming_star | 2004-04-11 08:42 | 詩の目次1-100
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