詩 『 腕組みをする女 』

       窓辺に
       女がひとり
       腕組みをして座っている
       
       その女は
       窓辺に差す夕日にも目をくれず
       重くのしかかる瞼を半開きにし
       床の一点を見据えたまま
       窓辺の椅子に座っている
       
       白いシルクのドレス
       赤く染まる女の長髪
       風がいたずらに女の頬をくすぐるが
       女は床に視線を落としたまま
       微動もせずに
       そこに座ったままでいる
       
       ぼくは
       静物画のように観ている
       腕を組み
       物思いに沈む女を
       
       女の両腕が力なく
       ダラリと下がるその時に
       その両腕を支えるために       
詩集 腕組みをする女
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by dreaming_star | 2004-11-29 23:00 |
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