詩 『 渇愛と慈悲 』

       ぼくは凡人である
       かたちにこだわる凡人である
       
       互いの気持ちはこうあるべきで
       愛のかたちはこうあるべきで
       こころをかたちに出来なければ
       その愛は偽りなのだと
       信じてやまない凡人である
       
       凡人のぼくは
       しばしば愛を見失う
       もっと、もっとと
       貪欲に不確かな愛を手に入れたくて
       愛を確かめようと躍起になって
       渇愛の声を空に轟かす
       
       渇愛と慈悲
       それは神とぼくとの違い
       神は凡人であるぼくに
       愛のかたちを知らしめる
       
       無償、見返りのない愛情
       報酬を求めない愛のかたちが
       凡人のぼくのこころを変え
       無にする
       合わせる手に
       慈悲のかたちが携わる
       
詩集 渇愛と慈悲
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by dreaming_star | 2004-11-16 23:54 |
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