詩 『 別れのとき 』


       別れを告げようとするものに
       やさしい言葉をかけてはいけない
       やさしい言葉は
       人に過去の言葉を思い出させるから
       
       別れを告げるものに
       微笑みかけてはいけない
       微笑む瞳は
       涙に覆われて見えなくなってしまうから
       
       別れを告げたものの
       後を追ってはいけない
       例え振り向かせることが出来ても
       引き戻すことは出来ないから
       
       別れを決めた心は
       誰にも変えることは出来ないもの
       別れを決めた心を
       決めるのは自分自身だから
       
       去る者追うこと勿
       という諺があるように
       無理に後を追っても
       誰も引き止めることは出来ない
       
       別れを決めたものにとって
       無理に引き止めることは
       こころを引き離すことになる
       
       肝心なのは
       戻ってきたとき
       別れの前と同じ
       自分でいられるということ
       
       いつまでも
       あの時と同じ
       満面の笑顔で
       再会出来るこころでいること
       
       
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by dreaming_star | 2004-04-03 22:21 | 詩の目次1-100
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