詩 『 花 』

       誰も見ていないからと言って
       花は嘆かない
       誰にも気付かれないからと言って
       花は咲くことを惜しまない
       花は自らの命の証を印すために咲き
       後に咲く花のために散り行く
       萎れて枯れて跡形もなく
       その花の種が地に落ちて
       冬という季節を眠って過ごし
       ようやく春がやって来る頃に
       そこに咲いていた花のことを知る
       誰にも見られていないからと言って
       花は咲くことを惜しまない
       誰にも見られていないからこそ
       美しく咲き散って行く花もある
詩 花
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by dreaming_star | 2004-10-18 22:58 |
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