詩 『 凪 』
詩集 凪

       いまのぼくを例えるなら
       凪なのだろう
       抱えきれない悲涙の波は消え去り
       悪夢から目覚めた子どものように
       泣きじゃくる夜ももう来ない
       月明かりの海岸で
       あの日吹いた風を感じても
       あの日聞いた波を耳にしても
       ぼくのこころはもう歌わない
       いまぼくのこころは
       この凪いだ夜海のように
       ほの灯る常夜灯のように
       いつやって来るとも分からない
       感情の波を
       ひっそりと凪いで待っている
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by dreaming_star | 2004-10-14 22:45 |
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