詩 『 思い 』

       もう
       ぼくの言葉は届かない
       もし
       届いたとしても
       ぼくの言葉は
       ただ
       あなたを苛立たせ
       感傷的に
       させてしまうばかり
       
       ぼくは決して
       あなたを
       傷つけようとしたわけではないし
       あなたを
       悲しませようとしたわけでもない




              
       ある言葉が
       引っかかっただけ
       きれいな花を見つけ
       そっと触ると
       茎に生えた棘が
       手を刺したように
       あなたの言葉が
       ぼくのこころに
       引っかかっただけ
       
       それを説明しようと
       ぼくは考えた
       何日も
       何日も
       どう言ったら
       あなたに
       理解してもらえるか
       どう説明したら
       あなたを
       説得することが出来るのかを
       懸命に考えた
       
       でも
       ぼくは
       のろまで
       不器用な人間だから
       時間ばかりが
       過ぎて行った
       
       そのうち
       ひとつ、ふたつ、みっつ、・・・・・・
       こころの引っかかりは
       増えていった
       
       ある人が
       ぼくに教えてくれた
       『過去は変えられるものだ』と
       
       もし
       過去が変えられるなら
       ぼくは
       全身全霊を持って
       言葉に出来なかった気持ちを
       伝えようと思うのだが
       時代に置いてきぼりにされ
       自分の気持ちも満足に
       言葉に出来ないでいる
       ぼくの言葉を
       聞いて貰えるかどうか
       不安は残る
       
       そうだ
       ぼくの言葉は
       もう
       誰にも
       届かないのだった
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by dreaming_star | 2004-09-25 21:37 |
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