詩 『 透き間 』
       
       
       時が流れ
       時に流され
       人は溢れて
       時に溺れる
       
       片手に携帯
       右耳にはヘッドホン
       一秒の時を無駄にすまいと
       もう片方の手に左耳に
       時を詰め込む
       
       五感で感じたものはみな
       一つの脳に集約され
       指令を出すのに
       どれくらいの時が必要かも知らず
       ひとは時を詰め込んでいる
       
       こころが疲れるはずだね
       絶えず緊張しているんだから
       こころが悲鳴を上げてるはずだね
       消化不良の時を飲み込んでいるんだから
       
       少しこころに透き間をつくろう
       小さな窓でも小さな穴でもいい
       こころに風が流れる
       ほんの少しの透き間
       こころの透き間をつくろう
       
       ギリギリの時間を止め
       ギズギズしたこころの病みを
       ゆっくりゆっくりと
       透き間を流れる風が潤してくれる
       
       ゆっくりゆっくりと
       時間が逆回転し始め
       そよそよと
       風がこころの透き間に流れる
       
       刻むことを忘れた時が
       透き通る風のように
       そよそよと
       こころを風に乗せて流れる始める
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by dreaming_star | 2004-03-28 00:18 | 詩の目次1-100
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