詩 『 憧れ 』

       青い青い
       空ばかり見上げていたから
       足下にこんなにも
       花が咲いているのに
       気付かなかった
       
       遠い遠い
       空ばかり追いかけていたから
       足下でささやく
       虫たちの声にも
       気付かなかった
       
       ぼくはこころの狭い人間だ
       足下の
       小さな花にも
       虫たちの声にも
       気付くことさえ
       なくなってしまったのだから
       
       もう止めよう
       青い
       青い空ばかり見上げて
       足下の現実を踏みつけにするのは
       
       もう止めよう
       遠い
       遠い空ばかり追いかけて
       手中に収まらない憧れを抱くのは
       
詩集 憧れ
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by dreaming_star | 2004-09-19 20:43 |
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