詩 『 忘れ物 』

       僕ね 今日
       電車の中に忘れ物しちゃったんだ
       赤い紙袋に入った赤い箱
       その中には中国茶セットが入ってた
       それと一緒にね
       キティちゃんの携帯ケースも
       網棚に乗せたこと
       すっかり忘れちゃって
       僕はそのまま電車を降りちゃったんだ
       
       中国茶セットって
       どのくらいするんだろうな
       お土産に貰った物だから
       値段なんて分からないけれど
       結構高そうだったな
       でもそれよりもね
       僕はキティちゃんの携帯ケースの方が
       気になってしょうがないんだ
       だって君へのプレゼント
       君の喜ぶ顔思い浮かべて買ったものだからね
       
       今頃どこを走ってるんだろうな
       中国茶セットとキティちゃんの携帯ケース
       ガタゴトガタゴト網棚の上で揺られてさ
       遠く北の地まで行っちゃってるのかな
       そしたらどうしよう
       北の地まで取りに行こうかな
       
       今頃どうしてるんだろうな
       中国茶セットとキティちゃんの携帯ケース
       ガタゴトガタゴト電車に乗って行ってさ
       僕の知らない町の駅に預けられてるのかな
       そしたらどうしよう
       君に渡したい物があるんだって言ったら
       君は付き合ってくれるかな
       
       僕独りじゃ心細いから
       君も一緒に行こうよね
       帰りは中国茶でも飲みながら
       君と僕の
       忘れられない電車の旅をしようよ
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by dreaming_star | 2004-03-25 19:47 | 詩の目次1-100
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